帳面の付け方は、人によって、また商売の種類によって様々です。
また、こうしなさい という明確な決まりもないため、悩むところです。
要は、一年でどのような売上を、どれだけ売り上げて、
どのような経費をどれだけ使ったのか
が、わかればいいのです。

とはいうものの・・・

まず最初に
ここではどんな帳簿をつけたらいいのか、
その種類を説明します。




以下の6つの帳簿を作成されることが望ましいところです。


現金出納帳


預金出納帳


売上帳 ・ 仕入帳


受取手形帳 ・ 支払手形帳


給与台帳



もちろん手形取引がなければ手形帳は不要ですし
給与の支払いがなければ給与台帳も同様です。
各々の書式については特にこれと決まったものはありませんが、
見やすいことが優先条件です。

こうなるとやはり一般的な形式が一番よいでしょう。

街の文房具屋さんあるいはホームセンターに売っていますが、
エクセルで作成することも可能です。


その雛形を作成していますので、
こちらから
ダウンロードしてカスタマイズ
していただければいいでしょう





現金出納帳


現金の受払簿、いわゆる家計簿・小遣い帳と同じ

現金管理にはじまり、現金管理に終わる。
これが経理の基本です。

ポイントは
”出納帳残高と金庫の実際有り高と確認し一致させる”
これだけです。

現金管理は外部に委託できず
自分自身でしか行うことができません。

また、他の帳簿と違い、
記録として残るものがレシート・領収書しかないため、
後日まとめて記帳処理しても
現金有り高と帳面残高とはなかなか一致しません。

裏を返せば
現金管理ができている=経理処理がしっかりしている
と解釈しても過言ではないと思います。


では
しっかりと現金管理をするためには
どうすればよいのか・・・

現金出納帳の代わりに日計表を使用
を提案します
振替伝票と同じ効果です

まず、金庫(菓子箱でもよい)を用意してください。
そして
日計表(1日1枚、30枚程)をその金庫の中に
一緒に入れておく

入出金の都度この日計表に内容を記入します。
メモ書き程度で結構、但し金額がわかるように
この入出金の都度の記入が日々の記帳となります。


個人の立替があれば、その旨を日計表に記入
領収書がないものでも、その旨を日計表に記入
現金の増減に影響するものはなんでも、
その旨を日計表に記入します。

最後に、営業が終わった時点で現金有り高の一致を確認します。

その日の領収書等は日計表の裏に
まとめてホッチキス等で止めておく。

レジがあればレジシートに直接記入でもかまいませんが、
感熱紙を用いていれば時間と共に文字が消えてしまいますので
別紙として日計表を記入すべきです。

月毎に日計表を紐綴じして保管しておきます

現金出納帳は日々の現金有高の照合にその目的があります。
日計表を用いてもその目的は達成することができるわけで

わざわざ改めて日計表から現金出納帳へ転記する必要はありません
現金管理は経理作業の中で一番手間がかかる部分です。
この手間を少しでも省くため・・・・

金庫のお金は極力小銭で保管する

小切手・銀行振込払等を利用する。

自動引落の利用(電話代、水道光熱費、家賃・駐車料、保険料、ガソリン等)

プリペイドカードの利用(鉄道カード・ハイウェイカード等)


等々です。


繰り返しになりますが、

現金管理が経理作業の中で重要なポイントとなります。

毎日の積み重ね、まとめないことが肝要です。

現金管理をしっかりやることが経理の基本です。







預金出納帳


預金には
普通預金、当座預金などの種類がありますが、
各預金口座ごとに出納帳を作成する
ことになります。


形式は現金出納帳と同じ、
簡単に言えば、預金通帳をそのまま写す様な格好です。


但し、
預金通帳や当座勘定照合表も
金融機関の都合で作成されているため、
帳簿に記帳する際に気をつけるべき所が何点かあります。

@ 通帳には収入金額が右、支払金額が左に記帳してあるため、
帳簿記入のときは左右逆になります。

A 借入返済などは、借入金の元本と利息の2つが合算されて引き落とされます。
このため、帳簿記入のときは2つに分けて記入します。

B カード支払についても一括した金額が引き落とされます。
しかし、その中身は、
ガソリン代・交際費・会費など
科目が混在していますので、これらを区別して記帳します。

C 当座預金の記帳については、小切手を切った日付をもって記帳します。

こうすることで
残高を超える小切手の振り出しが未然に防ぐことができます。

翌月には当座勘定照合表が送付されますので、
未落小切手等のチェックをし、その内訳・合計を残高の横に付記書きして、
照合表との残高を一致させておきます。


慣れてくれば、普通預金などは通帳に直接記入してもいいでしょう






売上帳・仕入帳


得意先・相手先ごとに作成します。

それぞれ、
請求が発生した毎にその取引内容を記入しておき、
月末等締め日に請求書を作成する際の元となります。

また、受け取った請求書に付随する納品書の中身と照合します。


同時に入金・出金の日付・金額
値引き・手数料引きであればその金額
も記入しておけば、

掛けの管理としても機能します。


受領した請求書・交付した請求書等は
月毎に綴じておきます。



受取手形帳・支払手形帳


受け取った、または渡した手形の管理をします。

受け取った手形は”受取手形”
 自分が発行した場合には”支払手形”
という科目を使います。


従って、手形を記帳する場合には、支払手形帳・受取手形帳
記入内容は、振出日、決済日、金額、相手先等です。


しかし、手形には受取ったり発行したりの他
支払先に譲渡したり(裏書き)、
金融機関で割引(割引き)
をする場合があります。


この場合でも”顛末”として
どの支払先に譲渡したのか
どの金融機関にどれだけの割引料・手数料を差し引かれたのか
をも記入しておきます。




給与台帳


従業員の給料の管理簿です。

給与支払いの内容について、基本給・皆勤手当・家族手当・残業手当等があり、
それぞれの勤怠に応じて加減される形が一般的ですが、
その方法・種類については会社によって様々です。
基本給だけのところもあれば、皆勤手当のないところもあります。

ただ、共通していることは給与からの天引き計算
つまり源泉税・住民税・社会保険料です。

源泉税については
源泉徴収税額表に基づいて計算し、
一定額以上の支給があれば
給与から天引きし国に納めます。

住民税は、
会社が特別徴収(会社が従業員に代わって納める方法)
を選択している場合に、

社会保険料は
会社が社会保険に加入している場合に、

それぞれ
会社が給与天引きにより、従業員に代わって納めます。






自計化


従来、会計事務所の業務の一つに記帳代行というものがありました。
原始証憑の一つ一つから試算表を組み上げるというサービスです。
不明確な部分は連絡を取って確認する。

自分自身で行った取引だから
本人が一番よく知っているはずなのに・・・

会計事務所にこんなことも伝えないといけないのか・・・

双方の言い分が聞こえてきそうです。


あくまでご自身で帳面はつけていただく
これが基本です。
手間はかかりますが、その手間をかけることで
自身の経営状態・感覚を感じていただけるはずです。


近年において、
銀行は事業のその収益力に重きを置いて
会社・個人を判断しています。

その判断材料の窓口は決算書です。
いうまでもなく決算書は一つ一つの取引の積み重ねの結果です。

その取引の一つ一つを自身で作成しているのと
他で作成しているのとでは
違った印象を与えることでしょう

とはいえ
ネックは
そのかかりすぎる手間

それにかかりすぎる時間

帳面づけ・・・
大事なのはわかっているが
この面倒さ、誰か何とかしてくれないのか



当事務所でお手伝いできること
それ答えは、ここにあります。

あくまで手間をかけず簡単に
ご自身でしていただける様に